かなり前に書いた記事でタイミングを逸してたものを掲載(長文)。
諸事情あって、作曲講座およびヴォーカル教室を今はすべて辞めてます。
※イヤになったわけじゃなくて、時間的・体力的な問題。
でも、想像していた通りレッスンって「強制力」だったので、辞めたら練習しなくなりました。涼しくなったら、大阪のジャズバーがやっているヴォーカルスクールを3つほど候補にしているので、体験に行くつもりです。
例の「ヴォーカルなんて習うな!」先生の声が聴こえてきますが、素人はそうでもしないと歌う機会が無いんですよ(言い訳)。
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ひとまず、歌メロをキーボードで叩き込んで作成。
※「Kill the king」のコードを元にバラードを作曲していた。
先生「歌詞はどうします?僕、作詞までは教えてないんですよね」
私 「これはどうせネタなので『三題噺方式』で作ります」
先生「三題噺??」
これは私が国語教師時代によく生徒と遊んでいたもの。
まずは、クラスの子を3人適当に当てて、思いついた言葉を言わせる。
「エンピツ」「猫」「チョコレート」
その3つの言葉に関係なんか全くないのですが、こじつけてでも提示された3つのキーワードを使ってお話を作るという遊び(昔、そう言えばテレビでやってたような)。ものすごく短ければ「チョコレート色のエンピツでネコの絵を描いた」ぐらいですが、「僕のチョコレートが食べられた。床に弟のエンピツが落ちていた。弟を犯人だと思ってオカンに言いつけたら、犯人はオカンだった。気がつくと、家のネコが弟のエンピツを転がして遊んでいた」なんて、小学生がちょっとサスペンスな話を作りよるのです(実話)。
作詞って死ぬほど恥ずかしい行為で、いわゆる内面暴露以外の何者でもありません。
この若い男子に、ナニゆえ既婚中年女が今さら恋だの愛だのを語らなければならないのか。
でも「三題噺だから作りました」ならネタで逃げられる。
そこで「Kill the king」の歌詞を熟読。
「王を殺せ」だの「ヤツを八つ裂きにしろ」だの物騒な歌詞だが、ここから3つのキーワードを使ってラブソングを作ることに。せいぜい使えそうなのは『虹』『風』でやっぱり『殺す』は外せないわねと三題噺スタート。もう1つ「夢」と「愛」と「希望」を使わないという縛りをかける(ベタになるのを避けるため)。後は連想を繰り返すだけ。
殺す→恋愛で人を殺したい時とは?
→好きだけど思い通りにならない相手
※「人のモンになるぐらいなら自分の手で殺したい系恋愛」ってヤツ。
→実際に殺すとマズイ
→脳内で殺す
→脳内=記憶
→忘れられない過去の男を記憶から抹殺
こういう連想の下に、キーフレーズを作ると「記憶の中で殺せない人」=「いつまでも忘れられず、そいつのせいで新しい恋愛ができない」という恋愛詞モチーフができるワケです。(無論、殺すから発展して恋敵を殺すとか、殺したいほどアイラブユーとか、色んな連想はできます)
そうなると「忘れられない人」テーマの歌ってのはわりと多いですから、イメージが湧く。
不思議と過去の恋愛で引きずるヤツは、いいところしか覚えてない。
そこに「虹」をどうつなげるかと言うと、
虹→かかる
→消える
→7色
→雨の後
→希望
…これは「虹」を起点にした連想なのですが、この中で「記憶の中の殺せない人」につながりそうな連想を拾います。
「冷たい色(嫌な思い出)から消えていって、暖かい色(優しい思い出)だけ残る虹」というイメージが作れます。虹はそんな風に消えたりしないんですが、まぁここは詩の世界ってことで許容範囲かと思われます。「雨の後」→「泣いた後」に残った美しい記憶を虹にたとえるって方向もありそうです。
よって「記憶の中から殺せない男のせいで、次の恋ができない」「冷たい色から消えてく虹のように、いい思い出だけ残っている」という路線でまとめていきます。「風」は「読むのが辛いページ(=恋愛中のイヤな記憶)は、風が飛ばしてしまう」などと、「虹」の比喩と同じ方向につなげます。
ここまで考えた時に、脳内に流れてきたのが「思い出はひいき あいつだけひいき ありえないほどいい人が 心でそーだつー♪」と中島みゆきの「トーキョー迷子」であり、やっぱみゆき様は凄いなんて寄り道しつつ、歌メロに字数を合わせて韻を多少意識しながら詩が完成。
いくらネタでも恥ずかしいので、作詞とヴォーカルの先生にだけ見せて封印。
※ブログにポエム書いてる人ってどんな心境なんだろう。
さて、初めて作った曲でありますが、いざ歌おうとして「一番高いところが出ない」という事実が発覚。
最初のキルキンをコード変換する際に、意味もなく2つキー上げたのが原因であります。
せっかく作った「元キルキンなラブソング」速攻でお蔵入りという悲しい運命でありました。
コードからやりなおす気力もなく、作曲講座そのものを諸事情でリタイヤ。
自分の作詞作曲能力云々は置いといて、一言だけどうしても言いたい。最近の日本のシンガーソングライターの歌詞のレベル低下は悲惨です。消費者も悪いんでしょうけど、コンビニで流れてきた歌詞にずっこけることが多い。
あるシンガーソングライターが「私には言葉の畑みたいなのがあって〜そこに実った言葉を刈り取りに行くだけなんです〜」みたいなことを言ってて、歌詞カード読んだらあんまりの貧相な言葉の畑に泣きたくなりました。
「夢」と「愛」と「守りたい」を使わずに歌詞を作る縛りぐらいかけやがれ、と思うのです。
暴言失礼。
≪余談≫
ヴォーカル術や作曲については何も言えなくても、作詞はある程度言えます。
詩の解釈・創作に関する授業って、塾でもあるんで…って、自分が好きなので自由度が高い塾では時間数を増やしてやってました。小説ももちろん表現力がありますが「文芸」という意味で凝縮されている詩や短歌や俳句って、一流の人は凄いんですよ。一文字も替えがきかない。
こっちのブログ↓で「表現技法」の授業を、連載しています。興味のある方はどうぞ。
http://toto.cocolog-nifty.com/
昔、ミスチルの「シーソーゲーム〜勇敢な恋の歌」が流行ったころに中学生と歌詞分析をやったんですが、ほとんどの表現技法が含まれていました。詩的ってワケではないのですが、わりと難しい言葉を使ってたんでサンプルに使ったんです。
「劣等感を逆手にとってわがままばかりの君が/隠し持った母性本能は凄い」
15歳の小娘・小僧どもは、この歌詞の意味なんてわかっちゃいないまま聴いてました。
95年のヒット曲なので10年以上前の話。
ホントは昔の歌謡曲とか中島みゆきあたりが凄いんでやりたかったですが、毎年のヒット曲から選んでました。この辺、長くなるんでまたそのうち…。
もう1つ、お知らせです。
18日発売の「プレ○デント・○ァミリー」10月号のP66〜71で「関西の人気塾講師の秘策 『ラブラブ会話術』で国語の成績アップ」というなんかピンク色がかったタイトルの特集をやりました。
2007年 10月号私が考えた「ラブラブ国語学習法」ってのが元ネタになってます。気になるのは「関西の人気塾の講師」なのか「関西の人気塾講師」なのかという、編集部の絶妙なぼかし方ですが、国語のことで文章を書くのが一番うれしい!お金払ってでもやりたい!ので、紹介してみましたm(__)m
「ジャズ詩大全」のせいで、最近は英語詩にも興味津々。
日本語より「韻ありき」で比喩を作っていく傾向があるような気がします。
≪余談2≫
うわー明日だ!!!!
どうしよう(何かと)!!!!!
あの世界中の比喩を持ってきても表現しきれない、大好きな声まで34時間ほど。
焦がれすぎてか「準備〜荷造り〜」と唸りながら、また熱出して寝てました。※さっき起きたところ。
我ながら心配。
