偏愛ヴォーカリスト視聴室

あくまでヴォーカリスト重視の姿勢で聴く、極私的音楽レビュー&音楽関連のネタ帳。

フレディー・マーキュリー(QUEEN)

映画「ボヘミアン・ラプソディ。

見てますよ、もちろん。

 

 前夜祭で1回、応援上映で1回。
 そして帰宅後はライブ・エイドの映像の無限ループとアルバム聴きを1stから。

 13年前の「QUEEN+ポール・ロジャース」のライブレポを自分で読みたくなって、久々にこのブログからお蔵出し。
 ※ついでに今の立場で読まれてもまぁ大丈夫かな、という原稿も出してみたり。

 起業したての頃のしんどさを、QUEENのライブ映像やフレディに溺れることで乗り切ってきました。今の仕事も立場もめちゃくちゃしんどい。しんどい時に「ボヘミアン・ラプソディ」が公開された。

冒頭の20世紀FOXのファンファーレの音でもうダメだった。

 「会いたかった人」に会わせてくれて、いたかったライブ会場に連れていってくれて、感謝している。大音量でフレディの気張ってる声に包まれる。そして、メンバーが困惑しながらフレディの衣装やプロモの演出を「許していた」愛の深さを知る。フレディが失ってきたものと、深い深い孤独感も。

 最初と最後の、ステージに向かう背中が違って見える。
 
 繊細かつ熱演、フレディの動きと表情をよくつかんでいる。
 ※ブライアン似過ぎ。

 ただやっぱり、どうしても。
 
 大観衆の前に仁王立ちする、フレディ・マーキュリーの足だけは、本物にかなわない。
 世界一カッコいい、まっすぐで長い脚。

 人生何度目かのQUEEN沼にハマりながら、どんな辛くても「Keep youself alive!」してやろうと、街中にあふれ始めたフレディの声に励まされている。第3次ブーム、大歓迎!

Googleありがとう〜

 ライブレポは途中だわ
 31日に行ったさだまさしコンサートで上書きされそうだわ
 いろいろあるんですが、

 今日9/5のフレディの誕生日に合わせてグーグルが作ってくれた
 粋なロゴに朝から相方と大感動してました。

 「Googleトップページがフレディ・マーキュリーでノリノリ - ねとらぼ」
 http://bit.ly/pCDyGK

 ブラウザによっては観られないかもしれないんで、一応、動画も貼っておきます〜

 

 途中の「ブレイク・フリー」のプロモアニメとか、
 フレディの横で嬉しそうにギターを弾く虎とか、
 懐かしの衣装の数々とか、

 とにかくもうフレディ愛に満ちた名作ロゴです。
 今日だけみたいなんでぜひ!

ちいさな夢が1つ。

 
このサイトの左側に、プロフィールが書いてあります。

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金を貯めて好きなアーティストのライブ映像を買い集め、映画館を貸し切って堪能したいと妄想をたくましくする30代女性ライター(ただし専門は全く別ジャンル)。音楽は日々勉強中。ボーカルに魅力があれば細かいジャンルは問わずに聴いています。

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 その1つが叶うんですよ!

 7/12(土)から梅田ブルク7でQUEENモントリオールのライブ映像を、バリバリ最先端技術&大音量・大画面で上映!前売り2500円!買う買う買うっ!!

 ◆詳しくはこちら>> http://queen-cinesoundver.net/

 何時の回に行くかはこれから調整、相方にムスメ預けて一人劇場の片隅で涙してる中年女(たくさんいそうな気も)がいたら、そっとしておいてやってください。

 限りなく生に近い「びゅーてぃほーぴーぽー」
 いやー妄想って叶うんだなぁ(感涙)

「俺たちフィギュアスケーター」〜音楽編


 映画の中の印象的な曲。

 「ゴースト」の「アンチェインド・メロディ」。
 「花嫁のパパ」の「My Girl」。

 私はこれらの映画から、オールディーズと言われる古い音楽が好きになった。
  
 ロックを聴き始めて、サントラで聴きまくった曲が実は有名な曲だと知ったこともある。ジミヘンの「パープル・ヘイズ」って「『アポロ13』の曲」としか認識してなかったほどだ。

 
 逆に、映画の主題歌として大ヒットする曲がある。


 ここ10年なら、間違いなくこの曲だろう。
 エアロスミスの「ミス・ア・シング(I Don't Want To Miss A Thing)」

 ブルース・ウィリス主演で「隕石が地球に衝突する前に、石油堀りのプロを送り込んで隕石の中心に深い穴を堀り、核爆弾埋め込んで爆発させる」というミッションを遂行する。あぁ、ストーリーだけでヤバイ映画「アルマゲドン」。


「アルマゲドン」



 
 ハリウッド映画が時折やらかす「コメディを撮るつもりはなかったのに、うっかりお笑い映画になってしまった」匂いがする。

 
 だって石油掘りの職人だよ!
 宇宙飛行士ってめっちゃ訓練必要やろ?
 ↑一応、即席で訓練はしてた

 その疑問をことごとく、スローモーションと感動的な音楽で乗り切る制作サイド。

 
 ブシェーミが出てるよ〜
 ヤバそうだよ〜
 あぁ宇宙でキレてるよ〜

 そもそも「宇宙船2つ」送り出した時点で、最初から片方は捨て駒やん!
 
 
 うふふふとツッコミ入れながら観ているのだが、そこにガーンと例の曲がかかると「あ、あれ?感動しろってことかしら」と力技で涙腺が攻撃される。危険だ。

 そこで涙を流した人々により、エアロスミスの「ミス・ア・シング」は世界的な大ヒット。しかし、曲に騙されつつも「あの映画はなんちゃって感動大作だったのでは」と気づいていた映画人がいたらしい。

 キャメロン・ディアス主演のどーしようもないゆるいエロバカ映画「クリスティーナの好きなこと」に、この曲の大合唱シーンがある。それは○○した××を口から外すためという女性としては絶対に書きたくない目的で歌われるのだが、あの曲のドラマチックな展開と「アルマゲドン」の記憶と目の前の状況のギャップが渾然となって、笑いを誘う。


「クリスティーナの好きなこと」


※映画としてはあんまりオススメしません。
 
 漫才の笑い飯にも「ミス・ア・シング」を俺が歌う俺に歌わせろと争うネタがあるのも、この曲だから通用する。

 つまり、「ミス・ア・シング」はかかるだけで笑えてしまうというヒット曲の宿命……というより「アルマゲドン」に関わったが故の悲劇を抱えているのだ(多分)。


 
 さて、ようやく本題の「俺たちフィギュアスケーター」である。

 「アルマゲドン」や「インディペンデンス・デイ」のように「感動大作ですねん」という偽装はしない。裸一貫、堂々のアメリカン・バカコメディだ。


 フィギュアスケート界を追放された2人の男子スケーターが、史上初の男子ペアを組んで再起する……って、不真面目極まりないコンセプト。

 私は10年来のフィギュアスケートファン、まずスケート映画は嬉しい。大歓迎。次に、主演が大好きなウィル・フェレルだ。世界でトップレベルの下品さを誇るコメディアンである。
※顔が相方に激似なのも、爆笑スポット直撃の原因。

 
 この辺は別のブログでそれぞれ書くとして、私がもう1つ「行かねば!」と思ったのは、「クィーンが使われている」という情報を得たからだ。クィーン!大音量でフレディの声!!ナニナニ、何の曲〜?と情報入れずに鑑賞。

 オープニングは、サラ・ブライトマンの大ヒット曲「タイム・トゥ・セイ・グッドバイ」。思い出すねぇ長野のアイスダンス3位、アニシナ&ペーゼラのエキシビ〜というマニアックな感想はともかく、スケートと音楽は密接な関係にある。

 エキシビジョンはともかく、アイスダンス以外は試合でヴォーカル入りの曲を使ってはいけない……はずだ。

 
 映画の冒頭から、おい!何の大会だよ!!とスケートファンが引っくり返る「ヴォーカル入り曲」での男子もペアも演技をする。まぁいい、これはバカ映画だ。細かいことは言うまい。

 いや、待て!

 
 このキチャナイ男子ペアは、ひょっとしてクィーンの曲で滑る気か?

 そりゃー、フレディはゲイさ!タイツさ!
 でも、あまりにも露骨じゃないか!
 
 拗ねていたところに、緩やかに流れ始めたのは。

  
 「I could stay …awake just to hear you breathing〜〜♪」

 
 フレディではなく、スティーブン・タイラーの声。

 あははははは「ミス・ア・シング」でクソ真面目に滑ってるよ男子ペア気持ち悪〜いあはははひー

 会場の何割かが、爆笑に叩き込まれた。もちろん私も。

 ↓一部Youtubeに落ちてました。ネタバレ気にならない方はどうぞ。
 http://jp.youtube.com/watch?v=2at0_BUXDv4
 
 これぞ正しい「ミス・ア・シング」の使い方である。感激。
 ※エアロスミスのファンの方すみません。

 
 こうしてゲラゲラやってるうちにクィーンのことを忘れていたが、クライマックスの試合、緊張感バリバリのところで閃光が走った。


 フラッシュ!

 ああ〜〜ッ!
 
 セイバーザユニバース!!


 
 わははははははははここで「フラッシュ」だよ!もっと他の曲あるやろゲラゲラひー


 もはや男子ペアが醜いとかフレディ使うなんてという邪念はキレイさっぱり、異様に合ってる振り付けに大喜び。おーなんて素敵にバカなんだ!

 ↓クライマックスなので、観る気のある方はやめておいた方が。韓国語字幕です。
 http://jp.youtube.com/watch?v=rV2j8WJU9bY

 
 70年代のエアロスミスVSクィーンの再現か。
 「俺フィギュ」の裏・音楽バトルをぜひ、間に合う方は劇場で。



 《余談》

 そのうち「映画編」「フィギュアスケート編」をそれぞれのブログで書く予定です。

 「アルマゲドン」の、ずらっと並んで宇宙船に向かうシーンのパロディが、「モンスターズ・インク」に出てきます。あれ、エンドロールではずっこけるので2倍楽しめます。

 

番外編:フレディに吸い寄せられる。

出張先から直接、新大阪の事務所に向かうついでに駅の本屋に入ったところ。


フレディ!




あぁ!フレディ!ラブ!!

350円で購入。

この「ジュークボックス英会話」、ヒット曲から英語の感情表現を学びましょうってことで最後の1ヶ月の締めくくりが「I Was Born to Love You」だそうです。今までもJBとかマドンナとか、なかなかのラインナップだったようで。








テキストサイトから残りの分をコピペ

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第9回 「これでもまだまだ!な気持ち」
     I Don't Want to Miss a Thing  Aerosmith
第10回 「前向きなアタシ!」
     Soak Up the Sun  Sheryl Crow 
第11回 「実はね…の気持ち」
     I Just Called to Say I Love You  Stevie Wonder 
第12回 「強気のおさそい」
     Physical  Olivia Newton-John 
第13回 「ワオ! な気持ち」
     I Was Born to Love You  Queen 

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 内容は英語の訳とかリズムに乗せる英語詞の特徴、アーティスト紹介など充実。英語レベル3〜4向けの講座だそうですが(それってどのレベルなんだろう)、3月は全部を真面目に受けてみます。

 エアロスミスは3月1日(木)午後11時10分〜11時30分、NHK教育です。マーティー・フリードマンが一緒に出てるので、何となくノリは想像できます。そういや、カルチャースクールの先生がこの講座を絶賛してました。

前の2ヶ月、見たかったなー(後悔)。

テキストの中で目に留まったのが「調子のいい発話や文章は、ベースに規則的な韻律をもっている。歌を歌うことは、『言葉の自然な律動に身体を委ねる』ということです」というフレーズ。その後に、フレディが歌詞をどうリズムに乗せてるかを解説していて面白いです。


それはそうと、前から紹介しようと思ってたYoutubeに落ちてた「クィーン・オタク」をご紹介。


 ジェフ・スコット・ソート!!
「永遠の翼」どんだけうっとり歌ってるんすか!
http://www.youtube.com/watch?v=o3eZiSOvZGY
ジョンの作った超名曲。歌詞も大好き。

メドレー、選曲マニアック過ぎ!
http://www.youtube.com/watch?v=a44WcE5Po_s
「Princes Of The Universe 」万歳!←これもめちゃ好き


優しいファルセットが出ないのはご愛嬌。「Save Me」
http://www.youtube.com/watch?v=z7BMBPnlAHc
歌いたかったんだねぇ(笑)


そして脱ぐ!胸毛は無いが脱ぐ!!「The Show Must Go On」
http://www.youtube.com/watch?v=Un2cCeuJeIw
ビミョーにポヨった腹と、うっかりステージに上げちゃったオバサンのハジケっぷりが気になります。


あぁ、フレディさえステージでやらなかった「予言者の唄」のコーラスまで…
http://www.youtube.com/watch?v=DgMhrJCqOZk
この自慢げで嬉しげな顔ったら。


ついに言ってます。「We love Freddie forever!」と。
http://www.youtube.com/watch?v=y-FLQvA5-Tk
無論、諸手を挙げて賛成です。QUEENファンイベントなんで、客も熱いです。


フレディの声よりロジャーの声の方がハマってしまう悲しさを背負いつつ、完全に入り込んでの大熱唱、フレディが好きでスキですきな人の歌い方。これ一発で彼のファンになってしまいました。ブルージーな声が合わないと懸念だらけの新生ジャーニー、応援してやろうじゃないですか。ブラピ似だし。


※ジェフ・スコット・ソートは昨年末からジャーニーのヴォーカルなのです。前のヴォーカルのT先生は、彼は発声のしっかりした巧いヴォーカリストだと言ってたので、フレディを歌わなきゃ大丈夫だと思います(笑)


〔追記〕 あら、意外といいかも。

 「Who's Crying now」Journey
http://www.youtube.com/watch?v=phOxVANFJCI
単なる、カラオケ野郎ではないかという懸念も。



しかし、ジャズとかジェニファー・ハドソンとか路線変更しようとすると、いつもフレディに引き止められるのはナゼでしょう。

ライブ体験記:A.C QUEEN/赤坂グラフティ  2007.1.27

「A.C QUEEN」 Japan Live Tour 2007 
2007.1.27 赤坂グラフティ



  「こんばんは、フレディ」



人見元基のライブに初めて行った2年前、私の中にあったのは「間に合った」という強い想いだった。


 2005年1月のレポートより引用  
===================

 帰り際に「またライブがあったら行く?」と相方に質問されて「もちろん行くだろうけど、とりあえず聴かずに死ななくてよかった。少し達成感はある」と応えた。

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 まさに「聴かずに死ななくてよかった」。
 その思いで1ヶ月ほど幸福感に浸れた。
  >そう思えば「えー、この冬ライブないの〜」なんて、欲張りになったものよ(反省)。


 ロニー・ジェイムス・ディオを生で聴いた時は「滑り込みセーフッ!」という想い。トム・ジョーンズもD.Cトーマスもキャロル・キングも、もしかしたら間に合うかもしれない。偏愛ヴォーカリスト探訪世界ツアーの計画を密かに立てているほどだ。

 逆に、そのアーティストの旬を一緒に生きる喜びもある。ジュエルがそう。小野正利も今がまさに食べごろなので(誤解なきよう)“これから”に夢が膨らむ。




 でも、フレディーは「間に合わなかった人」。
 好きになった、最初から。

 
 間に合わなかったから、当時、手に入るものは必死で集めた。

 
クィーンの教科書。

※ほんの一部。

 




相方に「お前は活字から入るからヤダ」と言われつつ、「QUEEN」の文字が表紙に躍れば即買い。彼の人生を、バンドの変遷を、当時のファンの熱気を追体験する。活字の隙間を、脳内映像が埋めていく。そしてまたビデオを観て、CDを聴いて確認して、また活字に戻る。ぐるぐると、そればっかり。(ツェッペリンもVOWWOWもコレをやって相方にウザがられた)。


 特に「クィーン・コンサートドキュメンタリー」は写真も大好きで、隅々まで読んだ。セットリストだけで興奮できる。文章があるとなおいい。

「(「神々の業」を演奏する)フレディのオープニングのピアノはまた歓声にかき消されてしまうが、“Wo wola la la wo,wo lala”のパートに入ると、その音の壁のような歓声はフレディと1語1語一緒に歌いだす」(1976年大阪厚生年金会館での記述)という文章を噛み締めつつ、脳内ライブで「うぉーおーららら〜」とコーラスを合わせていた。今思うと、ヒジョーに危険な人だ(当時27歳)。


 
 前フリが長くなったが、KWEENを観た時も今回のA.C.QUEENのライブも「間に合わなかった夢」を疑似体験させてくれる、それだけでもう幸せでたまらない。前回のライブでは酷いことを書き散らしていたが(ご本人がコメントに登場でビビリ気味)、今回はアコギのクィーンなんて、私の活字妄想ライブにも出てこない経験をさせてもらって、ただただ感謝しかない。


オープニング、「アァイ…ワズボーン…トゥ〜〜ラブューとゆったりとヴォーカルが響く。アコースティックな「 I Was Born To Love You」そういやロジャーが名古屋で歌ってくれたな、なんて思い出しながらボンゴのぽこぽこした音がちょっと南国チックでうっとり。


 そして「Dreamer's ball」や「Crazy Little Thing Called Love」なんかは想像がつくけれど、「Another One Bites The Dust」「Under Pressure」「I Want It All」(順序は適当)のアコースティックアレンジ、そのカッコ良さには曲が変わる度にひたすら感心しっぱなし。


 さらに、可憐な小品「Who Needs You」があまりにもぴったりハマり、「あぁーそうだ、クィーンってばこんなカワイイ曲も作ってた!」と再発見の喜びに胸キュン。(いつか「In Only Seven Days」も聴いてみたい!)


 そして「この曲は、『いい奴ほど若く死んじゃうんだよね』と残された3人が歌う曲ですよね。でも湿っぽくならず、フレディの人生を祝福しながら歌いましょう」とフレディ江藤氏の泣かせるセリフで始まる「No-one But You (Only The Good Die Young)」 。観客も同じ気持ちでじんわりと受け取る。おそらく、脳内には大好きなフレディの姿。(私はタイツ姿が好み)


 「We Will Rock You」「We Are The Champions」ライブの定番曲も違う輝きを見せる。そして伴奏がシンプルなだけに、ヴォーカルが冴えわたる。今回はメガネをかけて登場のフレディ江藤氏、中低音からファルセットまでを操り、座ってギターを弾きながら歌う。

 ミュージカル「We Will Rock You」のギタリスト、サイモンに「ニホンゴハ、アクマノコトバデース」なんて言わせてからかい、今回は日本語でMC。小道具をアレコレ出してきて、日本のエンターテイナーもなかなか芸達者である。サイモンのギターがソロをきゅるるん、と紡ぐとこれまた幸せ。いいなぁ、あの「まるい音(by 相方)」のブライアンのギターが、少し乾くとこんな感じかしら。

 

 私の一番のツボはとにかく「Somebody To Love」の出だし。
 ヴォーカルが「Yeah〜ee〜」とコブシを回し出す。
 存分に聴かせた後に「Are you all right?」と尋ねられ、「オッケーですとも!」と今回は涙腺があっさり完敗

 ※なんか泣いてばっかりだな、最近。


 もう1つ「Love Of My Life」の中で「ビューティフォーピーポー」&「Still I love you」の台詞を、フレディそっくりに投げられたところ。フレディにそれを言われたくて褒められたくて、耽溺していた日々に一瞬で逆戻り。思わず「うふっ♪」と歓喜の声をあげたのを、隣の人に聞かれたっぽくて恥ずかしかった。


 前回のKWEENも楽しめたけれど、今回のアコースティックバージョンは格別。クィーンというゆるぎない宝石箱の中から、一つ一つを「こんなアレンジはどう?」と磨いて見せてくれる。観客たちは手拍子やコーラスで協力する。「間に合わなかった人」に再会できる、やさしい時間。

 それにしても、ファンの統率力が凄まじく「'39」の間奏で「Ah〜Ahh〜〜♪」コーラスが客席から勝手に始まったのにはさすがにビビった。ライブ後に流れた「Play The Game」も、あちこちから歌っている声が聞こえる。なんて「クィーン愛」にあふれた空間なんだ!


 私は生身のフレディには会えなかったかもしれないけれど、
 きっと、こうして出会っているんだろうなと思える。


 Still I love you,too. Freddie!



 P.S 私のクィーンおよびフレディーに対する想いはご覧の通りクレイジーなので、どこの誰が何と言おうとも、限りなくラブ。また行きます。




 《余談》

 あの出っ歯とタイツと胸毛で視線を釘付けにして、力技で私をクィーンの音楽世界に連れて行ったのはフレディ。そこにはロック、ポップス、ジャズ、ファンクなどなどカッコいい音楽の「すべて」があった。
※えーっと、ブルースは無いかも。


 クィーンに育てられた耳に、ある日、レッド・ツェッペリンが「ハードロックってのはこうだ!」とビンタをかまし、人見元基がそこに乱入して「ヴォーカルとはこうなのだぁぁぁ」とシャウト交じりに教えてくれたと解釈している。ロニー爺が教えてくれたのは「へヴィ・メタルとは」かしら。まだ全部、どれも習い終わったワケじゃないけど。

 最近、フナコシが明らかに私の手を引いて「ジャズ」の世界へ連れて行こうとしているので、押し問答しているところ。東京で買ったCDに中毒気味、そのうち活字を集めだすと過去の経験上、行くとこまで行くので警戒している。


 そして、相方が「ジャズの先にはコイツが口開けて待ってるよ〜♪」と、まだこれ↓を持って追いかけてくるのにも迷惑中。

 




 …待っててほしくないです。

  

番外編:アコギなクィーン。

もうぐったりなので一言だけ。

クィーンのアコギ版ライブ、ファンなら必ずや楽しめます。
明日の分、当日券あるのでお好きな方はぜひ。

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「AC QUEEN」LIVE
詳しくは公式サイトで↓
http://blog.goo.ne.jp/acqueen

2007年1月28日(日) 18:00開場 18:30開演
赤坂グラフティ
http://www.moz.co.jp/graffiti/schedule/

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アコースティックバージョンだと、楽曲の美しさが一層キラキラします。再発見がたくさんありました。ライブ録音しているので、CDになれば買うつもり。

フレディ江藤氏の声は、伸びやかで艶もたっぷりで魅力的。
今回はタイツや腹出しはないので、初心者でも(?)安心です。
    ↑
   それはそれで楽しくもあり


明日も行きたいほどですが、さすがに最終電車には乗らなきゃマズイので諦めます。



《余談》

今回の出張は「脱・職業ライター>目指せジャーナリスト」がメインテーマで、わりと成果が出せた気がします。仕事上の一大転機を迎えているので、多分、帰ってからしばらく更新止まりますm(__)m

番外編:アコースティックなQUEEN!?

今度、東京に25〜27日と出張があるのですが、週末は取引先も動かないので無理矢理に予定を詰め込んで土曜日には帰ろうと思っていたところ、こんな情報が…

「KWEENのヴォーカル&ミュージカル『We will rock you』のギタリスト」の組合せでクィーンのアコースティックライブ!ちょうど土曜日の夜!

※前にライブを観て気に入ってたので、KWEENのメールニュースに登録。
ビジュアルはともかく。


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「AC QUEEN」LIVE
詳しくは公式サイトで↓
http://blog.goo.ne.jp/acqueen

2007年1月27日(土) 18:30開場 19:00開演
    28日(日) 18:00開場 18:30開演
赤坂グラフティ
http://www.moz.co.jp/graffiti/schedule/

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 アコースティックなQUEENライブの音源というものが存在しないので(多分)、その設定だけでついフラフラとチケットを買ってしまいました。前回のセットリストを見ると、大好きな「永遠の翼」があるのでちょっと期待。

1泊増えたので、日曜日はテキトーに遊んで帰る予定。

どうせなら世界一のプラネタリウム「MEGASTAR-II cosmos」を一度は見てみたいのですが「休日は朝10時開演時には全ての回が完売」という恐ろしい状況。早起き苦手なので、諦めます(涙)。

http://www.miraikan.jst.go.jp/megastar2cosmos/

※最近のプラネタリウムのプログラムは、一流のアーティストが作る「作品」になってるようです。「双眼鏡持参で来い、すげー細かいのまで見えるぞ」というこの強気プラネタリウム、体験したことがある方はぜひどんな感じか教えてくださいm(__)m


 さー、久々に1枚目からクィーンの予習をしようっと♪

 

番外編:QUEEN on ICE

今日は「チャンピオンズ・オン・アイス」のジャパンツアーを出張帰りに観に行く。

 テレビで何度か観ているが、アメリカのショーは本当にエンタメ精神に溢れていて楽しい。今日のテーマが「ムーラン・ルージュ」で構成されているのに気がついて、チケット代を倍払ってもいい気になった。

ムーラン・ルージュ


 サントラを脳内再生できるほど大好きな映画。ちゃんと外国人のプロヴォーカリスト付き、生演奏に合わせて滑る一流スケーターに興奮しっぱなし。

 スケーターの中でも「ソウルフルな滑り」をするスケーターがいる。
 クワンもその傾向があるが、最近のイチ押しはステファン・ランビエールというスケーターだ。

 トリノのエキシビジョンで、ジェームス・ブラントの「You're beautiful」を幸せそうに口ずさみながら滑っていた。顔もなかなか男前で、私は「滑る伊藤英明」と呼んでいる。
 
 ランビエールの「You're beautiful」 
 http://www.youtube.com/watch?v=aCXzC9RzytQ
※世界一、いやスケート史上随一のスピンは必見。

 選手としてやたら精巧で完成されていたアレクセイ・ヤグディンやエフゲニー・プルシェンコと比べて、ステップは荒削りでジャンプも若干不安定なところがある。それでも変形高速スピンと、何よりエモーショナルでひたむきな滑りがとてもいい。

 ヴォーカリストがリンクで「ショー・マスト・ゴー・オン」を歌う。太く伸びるいい声だ。映画の中で、役者たちの台詞がこの曲につながっていった時の切なさを思い出す。その横で歌詞を体現して滑るランビエール。手が、表情が、氷を力強く削って行くスケーティングが、ステージに立つ者の苦悩を表現する。これはフレディにとってのスワン・ソング。氷に崩れ落ちる姿で短い演技が終わった。ファンにはじわっと来る。

 ステージは「ムーラン・ルージュ」のサントラをつまみながら、それぞれのスケーターが自分のプログラムを滑る(レポはこちら)。最後は「We Will Rock You 〜We Are the Champions」とクィーン好きには嬉しいアイスショーだった。

「I can hear music」 Vo.フレディ・マーキュリー

 「ベスト・オブ・フレディ・マーキュリー / SOLO」



 一時期「ベイベー選手権」というカテゴリを作ろうと聴き比べをやっていた。

 ヴォーカリストが「ベイベー(Baby)」と歌う時、女子達は「アタシが呼ばれている」という妄想に浸ることができる。洋楽にはやたらめったら出てくる「ベイベー」を

 ・エロ度
 ・胸キュン度
 ・包容力

 …などで1人採点し、いい感じの「ベイベー」を見つけたらメモっていた。ロバート・プラントのベイベー乱射に目まいを起こし、人見元基の「Move Over」では最初の「ベイベェ」で鼻の血管をヤバくしながら。そうだ、小野正利のラブ度炸裂ベイベーなんてのもあった。

 残念ながら、ロニーもニルス親分もなかなか「ベイベー」と呼んでくれないので(情報求む)、何となく立ち消えになっていた。
 
 ところが先日、ムーボ君のランダムでヒットした「ベイベー」が「これぞベイベー選手権1位」と思わせるものだった。

 フレディのソロ・ベスト盤に収録された「クィーン以前」の彼の声。ラリー・ルレックス名義で1973年に出した、ビーチボーイズのカヴァー曲「I Can Hear Music」に出てくる。

 フレディの声はいつも「祝祭的」だと思う。華やかな、解放感。深みや渋みではなく、ファルセットに乗って広がる空間。初期のダークなものはともかく、いつも天から祝福されているような晴れやかさが伴う。

 ショービズの世界のスタートラインに立つヴォーカリストを、自分で祝福する歌声。両手を広げて音を浴びながら歌っている乙女なフレディの姿が、いつも浮かぶ(もちろん初期の王子サマ仕様)。

  I can hear music Sweet,sweet music
 (音楽が聴こえる、甘いあまい音楽が)
  When ever you touch me baby
 (君が僕に触れるたびに)
  Whenever you're near
 (君が僕のそばに来るたびに)

 その通り、彼の声は甘くちょっと鼻にかけた感じがたまらなくカワイイ。
 ツボはもちろん、
 「When ever you touch me baby」
 …の「ベイベー」だ。
 
 ステージの上から、白い薔薇の花を手渡されたような“胸キュン”を覚える。
 女子は必聴。

 この曲を聴くたび「抱きしめたら甘い音楽が鳴り出すオンナでいたい」と反省をする。
 ロニー爺と一緒に「We Rock!」と声を合わせて皿洗ってるようではダメだ。



 〔余談〕 「ベイベー選手権」オススメがあればジャンル・ヴォーカリスト問わず教えてください。
 
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